戯れ言の続き。

 今回の騒動で、著作権者側とその利用者間とのバランス関係が崩れてしまうことを私は強く懸念しています。

 今後、黒フラのようなものが表舞台に出てくる事は二度と無いかも知れません。
 ネットコミュニティとの関わりを著作権者側が鬱陶しいと思ったら、彼らはどのような行動に出ると思いますか?

 著作権者側は、今度は自らの権利を盾に、それらを表舞台に出る前に潰しにくるでしょう。

 そしてこれは著作権法上認められる正当な権利行使です。

 訴訟になったら、まず彼らの主張は認められます。

 世の中には、権利者側との微妙な距離関係で成り立っている文化――言い換えれば、権利者側が半ば『黙認』することで成り立っている文化がたくさんあります。

 今回の黒フラしかり。他には、同人活動なんてその典型ではないでしょうか?

 今回の騒動が、権利者側がこのような『黙認』を許さない方向に突き動かしてしまうとしたら……非常に悲しいことです。

 でもその可能性は、決して小さいものではないと思います。