それにしても、堀江社長は結局何をしたいのでしょうか?
 TOBで33%以上をフジに握られた上、素人目から見れば、フジの経営権維持目的の増資が却下されたということは、ライブドアニッポン放送支配下に置いた後に予定される、フジの拒否権をなくすための増資も認められるかは怪しい雲行きになったということでは?
 まぁもし全てがうまくいってフジサンケイグループ全てを支配下に収めたとしても、正直彼がぶち挙げる「メディアとネットの融合」とやらに、私は正直興味が持てないのですよ。HP上で視聴者が番組に参加するなんて事はとっくのとうに行われていることですし、今テレビ局がインターネット上でやっていないことって、過去の放送のストリーミング販売ぐらいでは?これにしたって何も目新しいことではないでしょうに。
 ましてや採り上げるニュースを視聴者投票で決めるなんてのは言語道断では?私は今のテレビ局が公平性のある放送を行っているなんて夢にも思いませんが、これじゃあ週刊誌とやってることは変わらないでしょうよ。

 私がプロ野球参入のごたごたの時からライブドアを今ひとつ支持できなかったのは、堀江社長の言っていることに格段の目新しさが無く、ライブドアの過去のトラブルや堀江社長自身の印象の悪さに目をつぶっても良いくらいの成功の可能性が感じられない事がその主な理由です。そして今回の件にしてもライブドアが参入したところで劇的にプラスになるとも思えず、ニッポン放送にとってはフジ傘下に残るのがベターではないかと思います。

 とはいえ、世論は今回もライブドアべったりのようで。
 結局日頃上司のいいようにこき使われているサラリーマンにとって、隠し事をせずに言いたいことを言い、旧体制へ噛みつくホリエモンは希望の星なんでしょうなぁ。そうでなければ具体的な経営プランもなく、資金的にも危ない橋を渡っている男なんて中々支持できないでしょうよ。

 ただこういう風潮を見ていると、何か小泉さんが出てきた時を思い出して、私は正直危うさを感じるのですよ。