非常に残念ながら、ストライキが決行されてしまいました。
 まずこれだけは言っておきます。私もプロ野球ファンです。古田会長を始めとした選手会側の意見も分かりますし、ストに関しても理解します。オーナーたちへの怒り、呆れがないわけではありません。

 でも、どこか腑に落ちない部分があるのも事実。
 その理由を考えてみると、この件が出てきてから何度も書いているとおり、冷静な、建設的な議論がほとんどなされることなくストにまで行き着いてしまったこと。
 たとえその原因が「たかが選手が」や他のオーナーにあるとしても、感情的になりすぎてしまったことが全ての失敗ではないか、そう思えてならないのです。
 現に今、Yahooや2ちゃんねる掲示板を見て下さいな。
 「オーナーくたばれ」だとか、「スト反対派を殺せ!」だとか、感情的な議論に支配され、肝心の、どうしたらプロ野球を発展させられるのか、パリーグの赤字体質を解消させられるのかといった議論がほとんどなされていません。
 さらに残念なのは、本来このような議論の中心となるべきマスコミ各社が、ナベツネのケツばっかり追っかけて、本題にほとんど真剣に向き合わなかったばかりか、世論をけしかけることしかしなかった、ということ。
 今日のストに対するファンの反応の報じ方を見ても、どこの局とは言いませんが、スト賛成!という声しか流さなかった局がありました。このようなマスコミによる「報道歪曲」があるせいで、どうもマスコミが報じる「ストやれやれ」の声を聞く気にはなれないのです。どうしても、オレはマスコミに踊らされているんじゃないか?という気になってしまう。私が疑心暗鬼すぎるのでしょうか?