ストライキが行われたら

 ストライキが違法かどうかって話がありましたが、今回の高裁判決からして、私は近鉄オリックスの選手は問題なくスト権を認められると思います。それ以外の球団の選手は微妙だろうなぁ。
 失業者が出ないことになっていますから、「雇用が奪われる」云々はストの根拠として成立しませんし、「選手数増→試合出場のチャンス減→労働条件悪化」みたいな論理付けだと、「プロ野球は実力社会なんだから、競争に勝てばいいだけの話」てな感じで否定され、スト自体がいわゆる「同情スト」で違法となる可能性がある。そうなれば損害賠償という話になるでしょうし、万が一ストの結果、セであれば1位と2位、パであれば3位と4位がストが行われていなければ逆転可能な差になった場合、下位の球団がペナントの無効を求めるなんてこともありそうだし。

 私はとりあえずオフに集中して労使交渉をやればいいのではないか、と思いますけどね。決裂したら来シーズン頭からストに入ればいい。これなら記録云々の問題は出にくいでしょう。

 労使交渉に限らず、物事は感情的になったら先に進みません。ファンも憤りをいったん納め、冷静に事の成り行きを見守る必要があるのではないでしょうか。