昨日の続き
(今日は北島が200で金を獲った時点で書いています)

 柔道 男子66kg級 内柴正人選手/女子52kg級 横澤由貴選手
 言っちゃあ悪いが……
まさか二人揃って銀以上のメダルを獲ってくれるとは……横澤の実力は知っていましたが、内柴、いや、日本のこの階級はここ最近目立った活躍を残していなかっただけに、銅を獲ってくれれば儲けもの……ぐらいの気持ちで観ていたら……あれよあれよと決勝に進み、内柴は粘りの隅落で金メダルという見事な結果。横澤は決勝こそ相手の上手い寝技の前に残念な結果に終わりましたが、しかしながら準決勝残り1秒での袖釣り込み腰による逆転一本勝ちは感動的でした。

 柔道 女子63kg級 谷本歩実選手
 天才、覚醒
目の覚めるような技であっという間に勝負を決めるかと思えば、大阪での世界選手権のようにあっという間に負けてしまうこともある……それ故下馬評も低かった谷本ですが、この日は天才肌の一面を見せ続けてくれました。あまりの技の切れに大阪の世界選手権を制したクロコウェルが受け身をとりきれず関節を外して棄権。とにかく技にしつこさと勢いがあり、決勝でもしつこく投げをうって技あり、そして押さえ込んでの合わせ技一本勝ち。完璧な試合運びでした。

 体操 男子団体
 世界を圧倒した『美しい体操』
予選・決勝と、最初から最後まで観ましたが、素晴らしい完成度でした。
 苦手の床を、細かいミスはあったものの上手くこなして、これも苦手といわれた吊り輪に至っては、水鳥を筆頭に力技をしっかりと決めて高得点を叩き出しました。最後の2種目までに点差を詰め、鉄棒で鮮やかに逆転してくれました。ポーランド選手の落下もあり、最後は9.5平均でも金を獲得できるという比較的楽な展開でしたが、アメリカがP.ハムを除いて離れ業をC難度の『トカチェフ』で安全に演技をしたのに対し、日本はD難度の『コバチ』、富田に至ってはスーパーE難度の『コールマン』で果敢に攻め、相手選手から拍手がでるほど素晴らしい演技でもって金を決めました。

 振り返ってみますと、今回の決勝は、オリンピックでは初めての導入となった『6−3−3制』が結果として大きなミスの少ない日本に味方してくれました。その一方、4年後に向けて世代交代の真っ直中にあった中国は必ず一人大きなミスをして自滅しました。そういえば中国は女子もダメだったなぁ。

 北島、見事に2個目の金メダル……今すぐ書きたいがその気が起こらん。体操個人総合を観ながら寝よう……。続きはまた明日。